NEWS | カルチャー
2021.09.14 17:40
愛知県犬山市のテーマパーク 博物館明治村は、2022年春頃に新しい子育て施設「つみきひろばGabe(ガーベ)~フレーベルからのおくりもの~」をオープンする。
19世紀ドイツの教育者 フレーベルが考案した知育玩具「Gabe(ガーベ、日本名:恩物)」は、遊びを通じて幼児の自由な発想と感性、自然法則への理解を促す幼児のための一連の知育玩具である。
この「Gabe」は、明治の初めに日本にもたらされ、絵本の出版事業を手がけるフレーベル館が今もなおその製造・販売を続けている。
今回、両社が共同企画した「つみきひろばGabe」は、明治村内にある重要文化財「聖ヨハネ教会堂」の1階に開設。フレーベル館の創業と同じ明治40(1907)年に創建され、日曜学校や幼稚園として使われていたこの建物のなかで、世界中の子どもたちに不変の価値を提供し続ける「恩物」からつながる「積み木」や「教育遊具」で遊ぶことができる。
フレーベルの教育理論は、「子どもは皆、生まれながらに持つ『可能性(Gabe、ガーベ、与えられしもの)』を自発的に広げていく力があり、その過程に愛を持って寄り添い促すことで、大人もまた、新たな喜びや感性に気づくことができる」というものだ。
子どもは圧倒的な量の「積み木」や「教育遊具」で遊び、さらにその過程に大人が寄り添い、時には声をかけ導くことで、他者と自己とのつながりを認識し、安心感の中で積極性を発揮したり、自己肯定感を高めながら、豊かな人格が形成されるそうだ。
なお、博物館明治村では、展示「博物館明治村×フレーベル館 『恩物』の世界―ドイツの知育玩具―」も2021年12月12日(日)まで開催。「恩物」が明治期の日本にどのように伝えられ、幼児教育の中でどのように受け入れられてきたかを紹介している。
博物館明治村×フレーベル館「恩物」の世界 ―ドイツの知育玩具―
- 会期
- 2021年9月11日(土)~12月12日(日)
- 会場
- 博物館明治村 千早赤阪小学校講堂
- 詳細
- https://www.meijimura.com/event/p6122/