NEWS | コンペ情報
2012.12.25 20:26
東京都内のものづくり中小企業とデザイナーとの協働によって、新たなビジネスをつくり出そうという、東京都主催の新しいデザインコンペティション「東京ビジネスデザインアワード」。参加各社の持つ特徴的な技術や素材など15の“コンペティションテーマ”に対して、単に商品の姿かたちだけでなく、テーマの用途開発を軸とした事業全体のデザインを公募、全国のデザイナーから全205件の提案が集まった。このたび、それらの中から11件のテーマ賞が決定。来る1月29日には、一般公開される提案最終審査会で、受賞デザイナーがプレゼンテーションを行い、最優秀賞など結果発表と授賞式が行われる予定で、現在観覧者を募集中。
▲テーマ「小さくても超強力な磁力を発生する“レアアース永久磁石”」(東和製作所)への提案は、「磁力を利用し安全に着脱可能な、壁面接着型プランター」(後藤英文/シェルデザイン)。
テーマ賞を受賞した提案はどれも、各テーマの技術や素材に新しい切り口を与え、「環境」「生活の質の向上」「新たな市場」に向けた意欲的なものばかり。「企画とデザイン双方で完成度の高い提案や、応用すれば他のジャンルへも転用でき、今後のビジネス展開に大きな可能性を感じる提案などがあり、審査会では、エンドユーザーとテーマ選定企業、さらに環境をも豊かにし得る提案の質の高さを評価しました」(審査委員長 廣田尚子)。
▲テーマ「東京の伝統的工芸品『江戸硝子』の“乳白あぶりだし技法” 」(廣田硝子)への提案は、「乳白あぶり出し技法による、点灯時も消灯時も美しい照明器具 」(玉置潤平)
▲テーマ「軽量で、洗濯も可能な“光る布” 」(サンクロス)への提案は、「養殖中のマグロを保護するための“光る”網 」 (鍵田真在哉ほか2名/法政大学デザイン工学部大島研究室)。
▲テーマ「必要な成分を抽出できる、高効率“溶媒抽出装置”」(ユニフローズ )への提案は、「趣味の養蜂をビジネスに広げる、はちみつ抽出装置 」 (遠藤生萌、奥村優子、篠原由樹/千葉大学大学院)。
ここで紹介しているのはすべて各企業による現状のテーマのイメージ。これらを含む全11件のテーマに対して、デザイナーたちがどんなユニークな提案を行ったのか。その詳細については、応募者自らがプレゼンテーションを行う提案最終審査会で明らかにされる。
第1回「東京ビジネスデザインアワード」提案最終審査会
日時:2013年1月29日(火) 14時~17時(開場13時30分)
会場:東京ミッドタウン・カンファレンス Room7 (東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー4F)
申込:観覧希望の方は、氏名/メールアドレス/電話番号を明記しtokyo-design@jidp.or.jpまで。
東京ビジネスデザインアワードおよび提案最終審査会の詳細ついてはこちら。