地元・新潟にちなんだプロダクトをデザイン・制作する「hickory03travelers（ヒッコリースリートラベラーズ）」は2021年2月、書籍「新潟のデザイナーとクリエーターがよくわかる本」の販売を開始した。定価は本体1,200円（税別）となっている。

同書は、2007年に発足した非営利組織「新潟アートディレクターズクラブ（NADC）」の会員がこれまでに手がけた仕事を、デザイナーやクリエイターのプロフィールとともに掲載したデザイン年鑑。

同組織では主な活動として、年1回の公開審査会と、審査会での優秀作品をまとめた年鑑の発行を行ってきた。2020年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、審査会および年鑑の発行を中止。これをきっかけに、運営メンバーによる発案のもと、同書の制作に至ったという。

その内容としては、新潟在住の82人のデザイナー／クリエイターによる「自らが紹介したい、自らが制作したデザイン」をまとめており、彼らの仕事を豊富な図版とともに紹介しているのが特徴だ。

ブックデザインを担当したのは、NADC運営の角田正之（プログラフ）「<ディレクション＝演出>という意味を再認識しながら仕事ページがより熱量を持つよう、印刷、紙質、デザインなど、試行錯誤していきました」とコメント。

なお、特別企画として、2020年度審査会に招聘予定だった5名の審査員が「新潟のデザイナー／クリエイターへの手紙」と題し、ビジュアルやカタチ、言葉で自由にメッセージを表現した手紙を1冊につき1つ同封しているそうだ。