新たな参拝スタイルをデザイン
神社仏閣で手水ができる自分専用の柄杓

岐阜市の老舗神具店「唐箕屋本店」は、持ち運びに便利な自分専用の「マイ柄杓 HISHAKUん」をクラウドファンディングサイトて公開している。

コロナ禍により全国の神社仏閣から柄杓が撤去されている現在、手水という日本伝統の文化が失われていくことを危惧して作られたのが、この「マイ柄杓 HISHAKUん」である。

柄杓にもいろいろな種類があるが、一般的な神社用の柄杓は「合(ごう)」の直径が約10cm前後で、全長が約50cmと長く、持ち運びには不向き。これに対して同商品は、直径が約7.6cmで全長約21cmと、コンパクトになっている。

素材は、岐阜県東濃地方を中心に産出されるヒノキの銘木「東濃桧(とうのうひのき)」を使用。また、イチイの木珠付き根付ストラップや巾着袋も付属する。

手水とは禊(みそぎ)を簡略化した儀式で、身も心も清めて邪気を払い、清々しい気持ちでお参りをするという意味があるという。それだけに、手水を禁じることは、神社仏閣にとっても苦渋の選択なのだそうだ。そこで同社では、全国の神社の手水舎において、マイ柄杓で身を清める新たな参拝スタイルが根付くことを目指している。End