カバーインタビュー　フランク・ゲーリー（建築家）
ビルバオ・グッゲンハイム美術館をはじめ、従来の常識を覆す数々の建築によって、世界を驚かせてきた建築家、フランク・ゲーリー。自由な発想を生み出し、それをかたちにするため、既存のシステムに挑戦し、格闘を続けてきた氏のアイデアと行動の源泉に迫る。
「まっすぐでクリーンなものには感情がない」
「テクノロジーを使うけれど、それでデザインはしない」

特集　インテリジェントカー
ユーザーの感性に訴えるエモーショナルなデザインを。そんな言葉がカーデザイナーやメーカーのトップの口から発せられるようになって久しい。一方で、現在のクルマにはこうした情動的な要素だけでなく、先進技術や機能にまつわるイノベーションとその働きを表出させた知性的なデザインが強く求められはじめている。ダイムラーグループのデザイン担当バイスプレジデントを務めるゴードン・ワグナーは、先頃東京で行われたシンポジウムの席で次世代のクルマに求められる要件を、「単に美しいだけでなく、空力性能の面でも優れているなど知的なデザインであることが不可欠」と語った。エアロダイナミクスを筆頭に、クリーンエネルギー、自動運転と、かつてない勢いで技術革新が進むなか、知性や賢さにつながる“インテリジェントなデザイン”が、クルマの魅力を引き立たせる新たなデザインテーマになろうとしている。

愛のコンティニュアスデザイン　#最終回　清水久和×コクヨ 「ハサミ」
コンティニュアスデザインとは、S&O DESIGNの清水久和が掲げる独自の手法。粘土をこねるように3Dソフトを操ることで、道具を持ち変えることなく、スピーディで連続性のあるデザインを可能とする。本連載では毎号、各分野を代表する企業とS&O DESIGNが協働し、既存の枠組みにとらわれないデザイン開発に挑戦。オリジナルのコンセプトモデルを発表する。

オピニオン　エティエンヌ・コシェ（パリモーターショー エグゼクティブディレクター）
世界最古、そして集客力でも世界ナンバー1の地位にある自動車の祭典、パリモーターショー。2016年9月の開催に向けて辣腕を振るうのは、メゾン・エ・オブジェを立ち上げ、20年近くにわたり同見本市を率いた“見本市プロデュースのスペシャリスト”、エティエンヌ・コシェだ。住空間から移動空間へ。感性の向かう矛先をモビリティ分野に変え、自動車を取り巻く新たなライフスタイルの提案に挑もうとしている。

トピックス　色部義昭&原 研哉、グラフィックデザイナーが都市の未来にできること
デザイナーの職能や社会的責任の問題に端を発して、ネット社会における公共デザインと意志決定のあり方、さらにはデザインという概念そのものが問われる状況のなかで、グラフィックデザイナーが世の中に対して果たし得る役割とはいったい何か。2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を控えた巨大都市・東京で、それぞれに異なる視点から提言を行うふたりのデザイナー、色部義昭と原 研哉の取り組みから、都市におけるグラフィックデザインの効能と、なすべき課題が見えてくる。

トピックス　 中国トップデザイナー、馬可の“アウト・オブ・ファッション”の試み
馬可は2008年、中国で初めてパリのオートクチュールコレクションに参加を果たした。13年からは、習近平国家主席夫人である彭麗媛の公務服デザイナーを務め、その服は毎回、国民の注目の的だ。名実ともに中国のファッション界を代表する彼女だが、現在はその潮流とは真逆の道を歩んでいる。その想いを北京で聞いた。

トピックス　 メキシコ人建築家、ミッシェル・ロヒキンド 現代のアイコニックな建築とは？
スキニー・ジーンズ、シルバーアクセサリーにタトゥ。YouTubeに彼の名前を入れると、英語、スペイン語の数え切れないほどのインタビューや演奏シーンがヒットする。ミッシェル・ロヒキンドを初めて見たデザイン関係者は、よもや彼がメキシコを代表するシリアスな建築家だとは思わないだろう。かつてプロミュージシャンだったロヒキンドは、ソーシャルな目線と独自の手法でメキシコの暮らしを変えていく。これまでの足跡とこれからの行方を尋ねた。

その他トピックス
コクヨデザインアワード 2015　「美しい暮らし」とは何か?
産地の未来を開いていく　新潟・燕三条で始まった挑戦
オートモーティブ・デザイナーズナイト 2015 東京

その他連載
ザ・プロトタイプ　シャープ「空気清浄機／エアコン」
まばたきの記憶　「感覚の『線』を引く」　文・スケッチ・写真／鈴木康広
本づくし・書評　名木山 景／湯澤幸子
産学連携の正しいやり方　筑波大学&茨城県、筑波メディカルセンター病院
フロム・ザ・ワールド　リエージュ／ウィーン／大阪／東京
クリエイターズワーク&ソウル　山﨑健太郎／菅澤 大　ほか

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