ナレッジキャピタル x 京都大学iPS細胞研究所による
「『超』学校シリーズ」

みなさん、こんにちは。ナレッジキャピタルコミュニケーターのクノールこと久野惣司です。暖かく過ごしやすい季節になってきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。本日は大人の「学び欲」をくすぐる、ナレッジキャピタル「超」学校シリーズ「京都大学iPS細胞研究所(CiRA)×ナレッジキャピタル 出張CiRAカフェ『iPS夜話』」について紹介します。

iPS細胞と聞くとみなさんどんなイメージを持たれますか? 名前は聞いたことがある、医療に役立つ、ノーベル賞をとった研究であるなど、知ってはいるけれど、実際どんなものか詳しくわからない人も多いのではないでしょうか。もっと詳しく知りたいけれど、わざわざ大学まで質問に行くのは大変だし、時間もない。そんな忙しい人でも、ひょいと立ち寄ることができる開かれた学校。それがナレッジキャピタルの「超」学校シリーズなのです。

今回の京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の講義は全3回。その第1回の講義が4月24日に開催されました。登壇いただいたのは、同研究所の初期化機構研究部門の渡辺 亮先生。開始30分前から続々と参加者が押し寄せ、会場は超満員。高校生からビジネスパーソン、シニア世代まで幅広い層の人々が参加しました。

今回のシリーズでは、毎回講義前にCiRAの国際広報室の方によるiPS細胞に関する説明があるので、普段は理系のことなんてさっぱりわからない文系出身の私のような人も、安心して参加していただけます。説明してくれる国際広報室のみなさんも研究者なので、とてもわかりやすかったです。

講義は「細胞のエラーを見つけよう!」というテーマで、渡辺先生の専門である細胞の癌化について教えていただきました。ES細胞とiPS細胞の違いや、癌化のリスクの少ない「安全なiPS細胞」についてなど、ふだんニュースで耳にしても、ピンとこないような内容をわかりやすく教えていただき、クノールもまたひとつ賢くなれた気がします。
 
他にも細胞のエラーを見つける間違い探しゲームを紹介されたり、実際にシャーレに入ったiPS細胞を簡易顕微鏡で覗いてみたり、参加者を飽きさせない仕掛けが盛りだくさん。一般的な市民講座とはひと味もふた味も違う、まさに「超」学校な空間でした。

「超」学校シリーズは、研究者が一方的に研究成果を発表する場ではなく、参加者と研究者が双方向的に対話の場を持てるように工夫がされています。研究成果を知るだけでは単なる知識でとどまってしまいますが、研究者の発想の「プロセス」や「考え方」を知ることで、日常の暮らしや仕事にも応用できる可能性があります。そのような活動の積み重ねが、ナレッジキャピタルの目指す「ナレッジイノベーション」創造につながっていくのです。

講演後も多くの参加者が長い列をつくり、先生からさらに詳しい話を聴いていました。「iPS細胞とはなにか?」という問いを深めるきっかけになったようです。クノールも楽しくiPS細胞について学ぶことができました。

「超」学校シリーズ「京都大学iPS細胞研究所(CiRA)×ナレッジキャピタル 出張CiRAカフェ」はまだまだ続きます。

第2回:8月26日(水)「元気な免疫細胞を再生して体を守る」
第3回:12月18月(金)「新しい薬の見つけ方」
(各回19:00〜20:30)

会場は「The Lab.みんなで世界一研究所」内 「CAFE Lab.」(グランフロント大阪北館1F)。今回、惜しくも参加できなかった方はぜひチェックしてみてください。

また、「超」学校シリーズでは、研究者だけではなく、博物館や企業とのコラボレーションも行っています。「大阪大学」「国立民族博物館(みんぱく)」「デザイン学校」とのコラボレーションによる「超」学校シリーズも随時開催していますので、これからもますます目が離せません。「超」学校シリーズの最新情報は、ナレッジキャピタル公式ホームページをご覧ください。ぜひ次回以降の「超」学校シリーズでお会いしましょう。(文/コミュニケーター 久野惣司)

この連載は、ナレッジキャピタルのコミュニケーターの皆さんに、ナレッジキャピタルとその周辺についてのさまざまな話題を提供していただきます。