AXIS169号より始まったヤマハとヤマハ発動機によるシリーズ広告。毎回、2つのヤマハによる思いのこもった広告が展開されています。この連載では、各号の広告コンセプトについてご紹介していきます。
まず、シリーズを貫く考え方は次のとおり。
さまざまなシーンで人生を愉しむための機器や道具を世に送り出しているヤマハブランド。楽器・AV機器からモビリティまで、ジャンルをまたいだ製品群でありながら、そこに共通しているのは「感動で人とモノをつなぎたい」という思い。それぞれの特徴的なデザインを「異なるものの中に潜む共通性・一貫性」として、毎回視点を変えながら紹介し、ヤマハブランドのオリジナリティを訴求する。
そして、第1弾となる169号のコンセプトですが、まずはこちらから大きな画像でご覧ください。
第1弾のコンセプトは「対置」 。
ヤマハ、ヤマハ発動機の最新デザイン事例から、象徴的な作品のフロントマスクを左右に対置した。 これにより、ピアノとモーターサイクルの静と動、インドアとアウトドア、結晶のような外観と流麗な外観といった両極な性格を強調しつつ、逆に両者が共通のパッションでデザインされていることを際立たせている。ミステリアスな構成で、その「面白さ」と「オリジナリティ」をアピールしたい。
左ページ は「The Million Dollar Piano」(2011年)
ラスベガスでのエルトン・ジョンのステージ 「The Million Dollar Piano」のために 製作されたワンオフのカスタムピアノ。フルコンサートピアノCFIII-Sの構造体をそのまま利用し 外装をスモークのアクリルパネルで纏った。その裏側にLEDスクリーンを搭載し、 ステージの背景に映る映像と同期した映像を映し出すことができる。アコースティックピアノそのものを内包する本体は、透明なアクリルの塊で宙に支えられているが、いったんステージが始まると外装に映し出される映像によって、そのすべてがカメレオンのように舞台に溶け込む。
http://www.yamaha.co.jp/design/synapses/ja/id_p420/detail
右ページは「TRICITY」(2014年)。
デザインコンセプトは「SMART FOR ALL 」。ノンユーザーにはより身近に感じるエレガントさを、四輪ユーザーにはより新しいモダンさを伝えるために、“エレガントとモダン”の両方を感じさせるデザインを目指した 。一筆描きを思わせるなだらかなサイドライン。フロントフェンダーは、カウルとは独立したデザインとし、 左右それぞれ外側にボリュームを設け内側に絞り込むようなデザインで、フロント2輪の独自性を強調。最大幅にレイアウトした キャストホイールの各スポーク面の流れは、リボンの“結”をテーマとした。
http://global.yamaha-motor.com/jp/yamahastyle/design/features/products/tricity/